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〜南風〜ぱいかじ 沖縄イメージ
第5回 〜黒島(くろしま)〜
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〜黒島(くろしま)〜

〜黒島(くろしま)〜石垣島の離島桟橋から高速船で約30分、ハートの形をしている所から「ハートアイランド」の愛称でも呼ばれている。
牛の数が人口の10倍以上(人口約200人、牛2000頭以上)いる牛の多い島である。また、4月から9月にかけ、ウミガメが産卵にやってくる事でも有名である。
今回は、是非ウミガメの産卵を観察したく、5日間の滞在を計画した。
4月の終わり、沖縄は「若夏」の時期。しかし、八重山はすっかり夏モード!
「暑い!暑いぜベイベェ〜!」
港へは、宿の人がバンで迎えに来てくれていた。クーラーなんぞ効いていない。窓全開だ!「風が気持ち良い!」と思った瞬間、牛の臭いが・・・右も左も、うし!ウシ!牛だらけ!これぞ黒島である。
夕食まで少し時間がある。こんな暑い日はアイスクリームだ!レンタサイクルを借り、島に一軒しかないお店に向かった。

両脇に牛を見ながらガタガタ道をひたすらペダルを漕ぐ。見渡す限りの牧草地、とても珊瑚礁の島とは思えない。
しっかし暑い!とめどなく汗が流れ出す。20〜30分くらい経った頃だろうか、
意識が遠のきかけた頃、
「たま商店」は見えて来た。
まさしく砂漠の中のオアシスである。
水分補給だ!アイスクリームとコーラを買い、外のベンチでひと休み・・・
コーラを一気飲みするが胃袋まで到達しない。喉を通ったあたりから吸収されてしまうみたいだ。帰りの事を考えたら、どっと汗が出てきた。ポカリスエットも買っておこう。

晩御飯が済むと、お客さんは皆、外の大きなガジュマルの木の下のテーブルに集まる。「宴」の始まりだ!泡盛やオリオンビールを酌み交わしながらの自己紹介だ。何処からとも無く、島の青年達が
「三線」を持って現れた。島唄を歌い、皆それぞれに踊り、宴は最高潮!そんな傍ら、他の島でヘルパー(住み込みのお手伝いさん)をしていたと言う男が、ナンパに勤しんでいる。沖縄の離島を一人旅する女性、もしくは2〜3人の女性グループをよく見かける。

〜黒島(くろしま)〜「俺、原宿に住んでんだけどさぁ〜原宿知ってる?」などと、話しかけているが、女の子は完全無視!雰囲気ブチ壊しである。胸の中で「この男、今すぐどこか遠くへやってくれ!」と、あらゆる神様に祈った・・・が、朝、食堂に降りて行くと、朝からパンツ一枚でカップラーメンを食べていた。しかも「スーパーカップ」。中々のツワモノだ!
「牛にでも蹴られてしまえ!」と、心の中で囁いた・・・
民宿の近くの「仲本海岸」へ行く。あちこちに落ちている牛の糞を、縫う様に歩く・・・と、前方に牛が横たわっているではないか!しかも道幅よりデカイ!柵から出ている牛は何とも怖い。せめて綱で繋いでおいて欲しい。目を合わせない様に、パタパタ動かしているしっぽの方へ廻ると
「ゥ゛モォ〜!」と、地響きの様な声をあげた。砂利道を、魚肉ソーセージ片手に、島ぞ〜りで猛ダッシュ!背中に悪寒が走る。こんな時、瞬間的ではあるが、誰よりも早いと思う・・・

海は、さっきのダッシュが嘘の様に平和だ。胸まで浸かると、「ニモ」でお馴染みの
「カクレクマノミ」や、「スズメダイ」が沢山泳いでいる。ソーセージを差し出すと、まるで水族館の餌付けの様に魚達が群がる。この為に「たま商店」で、ソーセージも買っておいたのである。暑さにも負けず、牛にも負けず、持って来た甲斐があったと言うものだ。

〜黒島(くろしま)〜午後から
「八重山海中公園研究所」へ行った。ここは、珊瑚礁や、ウミガメの研究をしており、ふ化したばかりのウミガメの赤ちゃんが水槽で泳いでいた。ミドリガメのあかちゃんより少し大きい位だが、手足が明らかに違っている。
研究所の外には、ガジュマルの木にハンモックが幾つか吊られていた。
時より吹く風が、何とも気持ち良い!至福のひと時である。

次の日、海が荒れて来た。どうやら台風が近づいている模様。皆、食堂のテレビと、にらめっこである。
沖縄の台風は何日も停滞する事が多い。これ以上、海が荒れると船が出なくなってしまう。仕方なく予定を切り上げ、石垣島へ戻る事にした。
残念ながらウミガメの産卵は観る事が出来なかった。次回に期待だ!
石垣島の離島桟橋から各離島を結ぶ船は、「八重山観光フェリー」と、「安栄観光」とがある。
台風の時など、海がシケた時は「安栄観光」が心強い!八重観は欠航しても、安栄は出ている事が多い。
荒れた海を高速船で走るのは、差し詰め、
海上ジェットコースターである。

天気が良い時には、後部のデッキに出て、マリンブルーの海をのんびり眺めているのだが、こんな日は船内でじっとしているしかない。じっとしていると言っても、荒れた波がそうはさせてくれない。船は波の上を飛び跳ねるように走る。必然的に乗客も椅子の上で飛び跳ねるのである。
時折、
「ゴッ!ガガッ!」と、船底に岩が当たる音がする。外を見ると窓まで波が被り、生きた心地がしない。「どうか御願いします。沈まないで下さい!」また神様に御願いする。俄か信者である。
石垣島に生還すると、他の島から戻って来た人達が、各々、宿泊先の手配をしていた。
「黒島」本当にの〜んびりした、素朴で、心休まる島である。

お世話になった宿・・・・みやよし荘 2泊

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